21歳小平、首位に2打差発進!遼先輩の助言実践

[ 2011年8月19日 06:00 ]

1番、豪快にティーショットを放つ小平は4アンダーで初日を終える

関西オープン第1日

(8月18日 兵庫・小野ゴルフ倶楽部=6920ヤード、パー71)
 ルーキーの小平智(21=フリー)が、1イーグル、3バーディー、1ボギーの4アンダー、67で回り、首位と2打差の5位と好発進した。昨年、アマチュアながら下部ツアーで優勝した有望株が、同世代でツアー1勝の薗田峻輔(21=フリー)に負けじとプロ初勝利を目指す。全米プロ選手権からのぶっつけ出場となった池田勇太(25=日清食品)は1アンダーの20位。スティーブン・コンラン(45=オーストラリア)、チョ・ミンギュ(23=韓国)が6アンダーで首位に並んだ。

 プロの壁に苦しみ続けてきたルーキー小平が、会心のラウンドで好位置につけた。355ヤードの14番パー4は1Wで残り40ヤードまで運ぶと、第2打をSWで直接沈めるイーグル。首位と2打差の4アンダーに「上出来です。久々に納得いくゴルフができた」と表情を崩した。

 昨年8月、「鳩山カントリークラブ・GMAチャレンジ」では、片山晋呉(93年・水戸グリーンオープン)以来となる下部ツアーでのアマチュア優勝を果たした。QTランク42位で戦うツアー1年目は「アマと速さが違う」とグリーンに苦戦し、ここまで6試合で4回予選落ち。この日は、同じ平成元年生まれで仲の良い薗田から受けた「パットのリズムをゆっくり」というアドバイスを実践し、最後までパットが安定した。

 年が離れた父・健一さん(71)は元プロゴルファー。小学校時は少年野球に力を入れていたが、中学から父に弟子入りしてゴルフを始めた。米ツアー参戦を夢見て一昨年に日大を2年で中退し、退路を断ってプロ転向を目指した。

 先週、挑戦した日本オープン(10月13日開幕)の予選会では出場権獲得に失敗しただけに、「日本オープンの出場資格を得ること」と、まずは有資格者を除く今大会上位9人に入ることが目標。年が近い薗田や石川遼らの活躍が「刺激になる」と語る21歳が、飛躍への第一歩を踏み出す。

 ◆小平 智(こだいら・さとし)1989年(平元)9月11日、東京都生まれの21歳。中学からゴルフを本格的に始め、駒場学園高を卒業後、日大へ進学し2年で中退。アマでは08年の日本アマ2位、昨年の関東アマ優勝。1Wは平均280ヤード。得意クラブはアイアン全般。1メートル72、70キロ。日本ツアー選手権の19位で出場優先順位が17位に上がり、ANAオープンまで出場資格がある。

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2011年8月19日のニュース