田知本愛 塚田真希さん直伝“秘策”で五輪狙う

[ 2011年8月19日 06:00 ]

 柔道の世界選手権(23日開幕)代表男女28選手が18日、大会会場となるフランス・パリに向け出発した。女子78キロ超級代表の田知本愛(めぐみ、22=綜合警備保障)は、昨年の世界選手権を最後に引退した塚田真希さん(29)に“秘策”を伝授され、現地入り。現在、世界ランク1位を独走するホープが、ロンドン五輪代表選考に大きな意味を持つ今大会でブレークを狙う。

 東海大―綜合警備保障と、塚田さんと同じ道を歩む重量級のホープに、飛躍の時が近づいてきた。63キロ級代表の妹・遥とともに姉妹出場となる田知本は「気持ちの面はもちろん、塚田さんから技術面でもアドバイスをもらいました。緊張するけど、力を出し切りたい」と健闘を誓った。

 本来なら8月から英国に指導者留学する予定だった塚田さんに、パリの現地でサポートを受けるはずだった。しかし、ビザなどの関係で渡英が遅れ、今回は国内での応援に変更。その塚田さんが、国内最終合宿中だった田知本の前に現れたのは14日のことだった。

 標的は北京五輪決勝で塚田さんを下した女王・トウブンだ。ドーピング疑惑で1年間の出場停止を受けたが、今年に入り復帰すると、出場3大会で全て優勝。変わらぬ実力を見せつけた。トウブンと死闘を繰り広げてきた塚田さんは「奥襟を持たれても決して頭を下げないこと」など技術面での攻略法を伝授したという。同階級には昨年大会で2冠を達成した杉本がいるが、トウブンに勝って優勝すればロンドン五輪代表の座は近づく。「少しでも(引退した)塚田さんに安心してもらえれば」と22歳は言葉に力を込めた。

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2011年8月19日のニュース