絶妙コンビネーション!日本、多彩な移動攻撃で快勝

[ 2011年8月15日 06:00 ]

<日本・ドミニカ共和国>第1セット、スパイクを放つ山本

 バレーボール女子のワールドグランプリ小牧大会最終日は14日、愛知県小牧市スポーツ公園総合体育館で1次リーグを行い、世界ランク3位の日本は同13位のドミニカ共和国を3―1で下し、4勝2敗で勝ち点を12とした。日本は相手のミスにも助けられ、2セットを先取。第3セットはサーブレシーブが乱れて失ったが、第4セットをエース木村(東レ)の強打や山本(JT)の移動攻撃などで25―20と奪った。

 0―3と完敗した13日の米国戦に続きミスの目立った日本を、センター山本の堅実な移動攻撃が救った。セッター竹下との絶妙のコンビネーションで13得点。相手に傾きそうな流れを要所で何度も食い止め、真鍋監督を「竹下と山本のコンビネーションは群を抜いて良かった」と喜ばせた。

 日本よりも体格が一回り大きいドミニカ共和国のブロッカーを持ち味のスピードで振り切った。「ブロックが完成する前に打ち切ろうと思った」と山本。スパイク決定率は68・42%。昨年から移動攻撃の踏み切りの位置を3種類から5種類に増やし、スパイク動作を小さくするなど工夫を重ねてきたが、その成果が出た。

 トスを供給した竹下は「相手ブロックも、彼女の攻撃にどう跳んでいいか分からない状況だったと思う」と納得顔。明るい性格で、若手とベテランの間の潤滑油となっている29歳の“ママさん選手”が、安定感のある働きでチームをもり立てた。

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2011年8月15日のニュース