白鵬がトヨタに恩返し!宮城の子会社工場を慰問

[ 2011年6月17日 18:56 ]

東日本大震災で被害を受けたトヨタ自動車の子会社、セントラル自動車の宮城工場を訪れ、震災で家族を亡くした従業員と握手する横綱白鵬関

 横綱白鵬関が17日、東日本大震災で被害を受けたトヨタ自動車の子会社、セントラル自動車の宮城工場(宮城県大衡村)を慰問した。野球賭博事件で、天皇賜杯授与がなかった昨年の名古屋場所後、トヨタ自動車の豊田章男社長が横綱に優勝杯を贈ったことに対する恩返しにと、従業員らを励ました。

 白鵬関が到着すると、社員ら約250人が拍手で出迎えた。白鵬関はセントラル自動車の葛原徹社長の案内で工場の生産ラインを見学。津波で親族を亡くすなどした若い従業員らに声を掛けながら握手した。

 今年1月に操業を開始した宮城工場は大震災の影響で一時生産を中断。4月中旬に再開した。

 白鵬関は、昨年7月の名古屋場所で全勝し15度目の優勝を果たしたが、賜杯を抱けず、表彰式で涙を流した。その姿に豊田社長が「相撲を愛し、決して弱音を吐かない真摯な姿勢に感動した」と、社内で手作りした優勝杯を白鵬関に贈呈していた。

 白鵬関は「宮城が少しでも元気になってくれればうれしい。トヨタも自動車の横綱として頑張ってほしい」と話した。

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2011年6月17日のニュース