14歳の高梨は6位で日本女子初の入賞

[ 2011年2月27日 06:00 ]

ノルディックスキー世界選手権のジャンプ女子ノーマルヒルで6位に入賞し、表彰式で観客の声援に応える14歳の高梨沙羅

 ノルディックスキー世界選手権第3日は25日にノルウェー・オスロで行われ、14年ソチ五輪の新種目候補のジャンプ女子ノーマルヒル(HS106メートル、K点95メートル)で14歳の高梨沙羅(北海道・上川中)は195・0点で6位に入り、日本女子で初の入賞となった。高梨は1回目に92メートルの9位と出遅れ、2回目は93メートルだった。渡瀬あゆみ(神戸クリニック)は7位。葛西賀子(日本空調)は12位、伊藤有希(北海道・下川商高)は15位。2回とも97メートルを飛んだダニエラ・イラシュコ(オーストリア)が231・7点で初優勝した。

 表彰式でガラスのカップを手にした高梨は笑みを浮かべた。「ここまで戦えるとは思っていなかった」。6位でメダルに届かなかった悔しさはあるが、14歳のジャンパーは初の大舞台で戦った充足感の方が大きかった。

 濃霧の中でのジャンプは初体験。1回目は踏み切り地点が見えずに飛び出すのが遅れた。直前のコンチネンタル杯で2連勝し、試合直前の試技でも最長不倒の105メートルを決めたが、オスロ入りして初の失敗ジャンプが1回目に出た。2回目も後半に失速。「大切なところで力を発揮できるようになりたい」と反省した。ソチ五輪は3年後。表彰式後に「やっぱり格好いい」とメダルを下げた3人を見詰め「まだまだチャンスはある」とさらなる成長を誓った。

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2011年2月27日のニュース