力士会と協会が初の情報交換会も…“色よい返事”なし

[ 2011年2月2日 06:00 ]

協会本部との意見交換会に出席した(左から)白鵬、魁皇、日馬富士、琴欧洲、把瑠都

 日本相撲協会の放駒理事長(元大関・魁傑)ら幹部と十両以上の力士による初の情報交換会が1日、東京・両国国技館で行われ、協会側は昨年8月31日に力士会から提出された6項目の要望に対し回答した。

 力士会は野球賭博に関与して解雇された元大関・琴光喜の田宮啓司氏が引退相撲を行った場合に協力することを決めているが、協会は「個人的に参加するのは構わないが、国技館は貸さない。解雇された力士なので(通常とは)事情が違う」と通達。情報交換会の継続などは了承したが、力士の自動車運転を許可してほしいという要望などは却下した。出席者によると、質疑応答では場所中にケガをした力士を救済する「公傷制度」の復活などを要望する意見も出たが、全体的には活発な意見は交わされず、意見交換という本来の意味とはかけ離れた会合となった。

 ≪力士会で2度目の危機管理講習会≫意見交換会後の力士会では白鵬会長の提案で第2回「土俵外での危機管理講習会」が行われ、専門家から飲酒によるトラブル対処法などの説明を受けた。前回(昨年12月22日)の力士会で同じ講習会を開いたにもかかわらず、今年に入って黒海、臥牙丸、玉鷲が酒に酔ってトラブルを起こした。それだけに白鵬は「一人前の大人として高い意識を持って、やれることはやっていくということ」と2度目の開催理由を説明した。

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2011年2月2日のニュース