集中高め、難敵退ける…A・マリー悲願にあと2勝

[ 2011年1月26日 18:44 ]

男子シングルス準々決勝でガッツポーズのアンディ・マリー

全豪オープンテニス第10日

(1月26日 メルボルン・パーク)
 勝利が決まってもA・マリーに笑みはなかった。「ポイントごとに展開が違い、予測ができない厳しい戦いだった」。緊張感が抜けない表情に、この一戦に向けた集中力の高さがのぞいた。

 2セットを先取しながら第3セットをタイブレークの末に落とした。2試合連続でフルセットの競り合いを制したドルゴポロフの流れになりかけた。「簡単なミスが出たので集中し直した」と第4セットはサービスエースを連発するなど、第1ゲームから12ポイントを連取した。勢いを取り戻し、押し切った。

 相手は全豪初出場ながら、4回戦で敗れた第4シードのセーデリング(スウェーデン)が「すごいカウンターパンチャー」と評したように意表を突くプレーが得意。スライスの打ち合いから突然速いテンポでたたいたり、ドロップショットを多用するなどリズムを変えてきた。だが慌てずに対応した。相手には77のミスを誘ったのに対し、自らは34に抑えた。

 1936年全米のフレッド・ペリー以来となる英国男子の四大大会制覇へ向け、あと2勝。悲願達成へ「相手が誰でも勝っていくだけだよ」と気を引き締めた。(共同)

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2011年1月26日のニュース