湯浅「これくらいの滑りができるんだから早く出せよ」

[ 2011年1月26日 10:12 ]

アルペンスキーW杯 男子回転第7戦

(1月25日 オーストリア・シュラートミング)
 湯浅が堂々の滑りで大歓声に包まれた。数万人の熱烈なスキーファンが押し寄せる伝統のナイターレースで、今季初のトップ10。「目の覚める滑りをしようと思った。自分らしさを出せた」と声を弾ませた。

 1回目に15位で「よし、これだ」と好感触をつかみ、2回目にフルアタック。最初の途中計時は全選手中トップとなる驚異的なタイムで疾走した。終盤でミスを犯したが3番目に速く、合計タイムも10位に食い込んだ。

 前週のレースは攻めどころで積極性を欠き「大変ひどい、自分らしくない滑りで、うんざりというか嫌になった」と落ち込んだ。日本から母・暁子さんが応援に駆けつけていただけに「そういう姿は見せたくない」と、自らを奮い立たせた。

 昨年、バンクーバー冬季五輪の出場を逃した後に屈辱を晴らす8位に入ったのもシュラートミングだった。「これくらいの滑りができるんだから、早く出せよと自分で思う。また頑張ります」。再び自信を取り戻し、2月の世界選手権(ドイツ)での活躍を誓った。(共同)

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2011年1月26日のニュース