個でもチームでも圧倒 東福岡 貫禄の試合運びで連覇王手

[ 2011年1月5日 18:17 ]

 【全国高校ラグビー 東福岡42―7関西学院】個々の能力、チームとしての成熟度が違っていた。前回王者の東福岡が貫禄ある試合運びで、2連覇へ王手をかけた。

 試合終了間際に1トライを許したものの、鉄壁の防御から速攻につなげるなどで6トライ。前半30分、自陣22メートルライン付近でのラックでボールを奪うとバックスが素早く展開。そのままWTB中野のトライにつなげたプレーは東福岡らしさを象徴していた。

 3トライを奪った2年生の中野は「みんなのおかげでトライできて感謝です」と照れくさそうに話した。CTB布巻ら高校日本代表候補の逸材が多い。それでも中野は「同じポジションには負けたくない」と激しい競争に勝ち、新チームでレギュラーを獲得。東福岡の選手層をより厚くした。

 決勝では前回大会で圧勝した桐蔭学園と対戦する。中野が「東福岡のラグビーをして勝てればいい。連覇は意識していない」と言えば、谷崎監督は「60分終わって結果としてくるもの。彼らがどのようなドラマをつくるか楽しみにしたい」。自然体の王者に隙は見当たらない。

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2011年1月5日のニュース