弱小FWが大奮闘 桐蔭学園「こういう試合がしたかった」

[ 2011年1月5日 17:34 ]

 【全国高校ラグビー 桐蔭学園21―10大阪朝鮮高】先手を取って走り勝つ。桐蔭学園は狙い通りの試合運びだった。前回大会に続き準決勝で大阪朝鮮高を撃破。「こういう試合がしたかった」と藤原監督。昨年4月に行われた選抜大会準優勝校を下して、大きくうなずいた。

 司令塔のSO小倉のゲームメークが光った。前半2分、約30メートルのDGを鮮やかに決める。同14分にはゴール正面でPGを狙うそぶりから、外に待たせたFWへ展開し、トライを演出した。「絶対に競った試合になる。先に得点がほしかった」と小倉。前半の中盤までに16点のリードを奪い、試合の主導権をたぐり寄せた。

 劣勢が予想されたFW戦で互角に渡り合ったのも勝因の一つだ。持ち前の機動力を生かしてボールに数多くの選手が絡み、劣る体格差をカバーした。指揮官は「弱小FWとか言われたけど、きょうは彼らの頑張りに尽きる」とうれしそうだった。

 決勝で対戦する東福岡は、前回大会の決勝で煮え湯を飲まされた因縁の相手だ。主将の小倉は「東福岡に勝ちたいと、みんな思っている。勝って優勝したい」。大舞台での雪辱に向け、言葉に力を込めた。

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2011年1月5日のニュース