また準決の壁 また桐蔭の壁 大阪朝鮮高「相手が一枚上だった」

[ 2011年1月5日 16:15 ]

 【全国高校ラグビー 大阪朝鮮高10―21桐蔭学園】初の頂点を狙った大阪朝鮮高は、またも準決勝の壁にはね返された。前回と同じ桐蔭学園に敗れ、金寛泰主将は「(前回の)借りを返そうと必死にやったが、相手が一枚上だった」と潔かった。

 抜群の突破力を誇るCTB権裕人が初戦の2回戦で脳振とうを起こしたために、3回戦以降は出場できなくなった。大きな得点源を失い、連続攻撃でプレーの選択に迷いが出たのは不運だ。それでも、呉英吉監督は「けがは仕方のないこと」と言い訳しなかった。

 前回の4強を2年生で経験した選手が多く「ことしこそ」の思いは強かった。だからこそ、最後まであきらめずに気迫のこもったプレーを見せ、何度も観客席を沸かせた。試合後、気丈に振る舞った金寛泰主将も最後は「主将としては何もできなかったけど、いい仲間とラグビーができて幸せだった」と言ってむせび泣いた。

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2011年1月5日のニュース