ソフトテニスV!西田氏 団体&個人2冠だ

[ 2010年11月9日 06:00 ]

<オールスポーツマンゴルフ大会>団体戦で優勝したソフトテニスの(左から)榎並紳吉さん、長岡敏久さん、西田豊明さん、橋本茂樹さん

 53回目を迎えた伝統のスポニチ主催第53回オールスポーツマンゴルフが8日、絶好のコンディションの下、埼玉県飯能市平松の久邇カントリークラブ(東コース=3305ヤード、西コース=3311ヤード、北コース=3320ヤード、パー72)で行われ、39団体(団体戦は35団体)、173人が新ペリア方式による熱戦を繰り広げた。団体戦はソフトテニスが6年ぶり9度目の優勝。個人戦でも西田豊明(62)がグロス78、ネット69・6で制し、水野健次郎杯を獲得した。65歳以上の選手が対象の高石真五郎杯はホッケーの本山茂樹(70)が手にした。=敬称略=

 ソフトテニスが6年ぶりに奪冠を果たした。グロスで2人がトップ10入りするなど、圧倒的な強さを見せての勝利。初めて優勝の味を味わった長岡敏久は「無欲の勝利」ととびきりの笑顔を見せた。

 チームを引っ張ったのはグロス78、ネット69・6で個人戦との2冠を達成した西田だ。秋晴れ、無風の絶好のコンディションの下、ベストスコア66というプロ級の腕前を発揮。北コース7番パー5では、5メートルの上りのパットを冷静に沈め、この日唯一のバーディーを奪った。前半はイーブンで回ったが、後半は42と失速。6番からトリプルボギー、ボギー、ダブルボギーと苦しんだが、その3ホールがすべてハンデホール。「隠し(ハンデ)ホールに救われた」と幸運も味方につけての個人戦4度目のVで団体戦優勝も引き寄せた。

 本業では76年の第1回世界選手権王者で、世界断トツの競技人口約300万人を誇る日本ソフトテニス界の象徴的存在だ。現在はソフトテニス連盟参与として、五輪競技への採用を目指し若手育成など普及活動に尽力している。

 12日に開幕するアジア大会(中国・広州)では、13日から競技が始まる。西田は「韓国、台湾が強敵」とライバルを警戒した。だが、アジア最大の舞台でのメダルラッシュへ、この大会の優勝は最高のエールとなったはずだ。

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2010年11月9日のニュース