大相撲野球賭博裁判 元琴光喜が相談したのは「千代大海」の証言

[ 2010年11月9日 17:47 ]

 大相撲の野球賭博をめぐり、恐喝などの罪に問われた元力士古市満朝被告(38)ら2人の公判が9日、東京地裁(登石郁朗裁判長)であった。賭博の仲介役だった阿武松部屋の元幕下力士(35)が出廷し「わたしから『古市被告が負け金の二千数百万円を返してくれない』と聞いた(元大関の)琴光喜関が、千代大海関(現佐ノ山親方)に相談した」と証言した。

 公判で千代大海関の名前が挙げられたのは初めて。
 証言によると、千代大海関は古市被告の弟の元力士をしっ責。弟から話を聞いた古市被告が激怒し、元幕下力士に対し「金を持ってこい。相撲取りが悪いことをしていると週刊誌にばらすぞ」と脅した、としている。
 元幕下力士は「ばらすと脅されて怖かった」と述べた。
 古市被告は、指定暴力団山口組系組幹部の安田善彦被告(46)と共謀して元幕下力士から300万円を脅し取ったとする恐喝罪について、9月の初公判で否認していた。
 古市被告は元琴光喜関に対する恐喝罪と恐喝未遂罪にも問われている。

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2010年11月9日のニュース