角界の顔はオレ 白鵬「既にそうなっているんじゃ…」

[ 2009年12月30日 15:22 ]

 大相撲史に輝く大記録を打ち立てた男が、充実の1年を終えた。

 86勝(4敗)という年間最多勝の新記録をマークした横綱白鵬が30日、東京都墨田区の宮城野部屋でけいこ納めをするとともに、恒例のもちつきで2009年を締めくくった。「すべてがかみ合ったから記録を達成できた。一言で言えば、羽ばたいた。最高の1年だった」。うっとりとした表情は、まだ余韻に浸っているようだった。
 今年は2度の全勝優勝を含む優勝3度。11月の九州場所では尊敬する不世出の大横綱、双葉山の優勝12度に並び、白鵬時代到来の象徴的な1年となった。来年は朝青龍に代わり、角界の顔としての期待もかかるが、本人の自覚は十分。「もう既にそうなっているんじゃないですか。まずは90日間、しっかりと土俵に立ち続けることです」と力強い口調で話した。
 大みそかはNHKの紅白歌合戦の審査員を務め、初場所(来年1月10日初日・両国国技館)に向けたけいこは年明けの3日から開始。2連覇はもちろん、現在24と継続中の連勝記録にも注目が集まる。「この1年が終わってほしくないくらいだな」と笑う24歳の若き横綱は、どんな初夢を見るのだろうか。

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2009年12月30日のニュース