ロンドン五輪へ1月1日陸水で新ルールを適用開始

[ 2009年12月30日 18:08 ]

 陸上のスタートでフライングを1度目から失格とする新ルールが来年1月1日に適用される。競泳の高速水着を禁止する新規定も同日に発効し、2012年ロンドン五輪で花形となる陸水の両競技で新たな対応が必要になる。

 陸上のスタート規定は8月の国際陸連総会で変更が決まった。かつて同じ選手が2度目のフライングをした時に失格となった規定は、03年に「各レースで1度フライングがあった後は、次は誰が違反しても失格」と厳格化され、10年からは「一発失格」となる。
 ピストルに合わせるイチかバチかのスタートや、ライバルを揺さぶる意図的なフライングがなくなり、円滑な競技進行が期待できる。一方で育成段階にある中高生の競技会では弊害があるという指摘もあるため、日本陸連は13年度から全面適用する方針だ。

 国際水連は、この2年間世界的な混乱をもたらした高速水着を禁止する。09年に多数の世界新記録が出た要因といわれた、全身をポリウレタンで覆った水着やラバー水着を禁止し、素材を織物に限定する。体を覆う範囲も男子はへそからひざまで、女子は首や肩を覆わずひざまでとする。

 注目されるのは記録が停滞するかどうかだ。メーカー各社は新規定に基づいた水着開発に力を注ぐが、選手間では「タイムは落ちる」「後半のスタミナに影響する」とささやかれる。09年世界選手権では驚異的な43の世界新が出た。これらの記録は当分破られないという見方はあるが、日本代表の平井伯昌ヘッドコーチは「記録はそんなに下がらないだろう。1、2年ぐらいで破れるのではないか」と予測した。

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2009年12月30日のニュース