“ベッカムカプセル”販売業者が提訴見送り

[ 2009年3月9日 18:51 ]

米国のオキシーヘルス社が販売する「高気圧カプセル」

 ドーピング違反の疑いがあるといわれた健康機器「高気圧カプセル」の米国販売業者、オキシーヘルス社の日本法人は9日、スポーツ界への影響の大きさを考慮し、日本アンチ・ドーピング機構(JADA)に約10億円の損害賠償を求める提訴を見送ると発表した。

 同社の網干博巳代表は「円満解決を望んでいた。春の選抜高校野球が始まることもあり、現場の混乱を避けたい」と説明した。JADAは北京五輪前に「高圧酸素カプセル」の使用自粛を通達したが、3日の理事会で、酸素濃度を変えずに空気圧を高める「高気圧カプセル」はドーピング違反にならないという見解を明確にした。
 カプセルには酸素濃度と気圧の両方を高める医療機器の「高圧酸素カプセル」と「高気圧カプセル」の2種類がある。

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2009年3月9日のニュース