燃える!ワセダ入れなかった帝京大1年生SH

[ 2009年1月9日 06:00 ]

大学選手権決勝で打倒早稲田を誓った帝京大の1年生SH滑川剛人

 ラグビーの第45回全国大学選手権決勝の帝京大―早大戦は10日、東京・国立競技場で行われる。日本ラグビー協会は8日に決勝戦の出場選手を発表し、両チームとも準決勝(2日)と同じ先発メンバーで対決。今季の対抗戦で早大を7―18で破った帝京大の1年生SH滑川剛人(なめかわ・たけひと、19)は早大を返り討ちにすることを誓った。

 寒風吹きすさぶグラウンドで、スーパールーキー滑川が熱い思いを語った。「なんとしても勝ちたい。ワセダに自分を落としたことを後悔させたい」。桐蔭学園で花園4強となりながら、第1志望だった早大は不合格となった。SHの選手層の厚さが理由だったが、苦い思いはリベンジへの闘志に変わっていた。
 帝京大の岩出雅之監督(50)が「ラグビー界の財産」と評する逸材だ。冷静沈着。テンポのいい球出し。1年生ながら、平均体重102キロの強力FW自在に操る。本人は「周りが強くてたくましいのでやりやすい」と謙そんするが「今まで通りの力を出したい」とひそかな自信も見せた。
 先輩の無念も晴らす。合宿所で同部屋のフランカー吉沢尊主将が、右ひざのケガで今季を棒に振った。「いつも、自分のことを気にしてくれている。吉沢主将の分も頑張りたい」と話した。
 岩出監督が講義をする7日のスポーツ心理学の授業で、クラス全員の前で「4年間、日本一になりたい」と誓った。帝京大にとっては初の決勝の舞台。滑川にとっては、黄金時代の第一歩でもある。

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2009年1月9日のニュース