世界新のイシンバエワ怒りを力に変えた

[ 2008年7月13日 06:00 ]

 陸上のゴールデンリーグ第3戦ゴールデンガラは11日、イタリア・ローマで行われ、女子棒高跳びで今季屋外初戦のエレーナ・イシンバエワ(26=ロシア)が5メートル03の世界新記録をマーク。自身が持つ世界記録を3年ぶりに2センチ更新した。イシンバエワの世界記録更新は通算22度目で、屋外では12度目。4メートル95を2回目にクリアして今季世界最高をマークすると、世界新を2度目の試技で樹立した。

 3年ぶりに世界記録を更新したイシンバエワは「きょうは凄くうまく跳べた」と満面の笑みでまくし立てた。従来の記録は05年ヘルシンキ世界選手権でマークした5メートル01。そこから記録は伸び悩み、今季4メートル92をマークしたスタチンスキ(米国)という強敵も出現した。「彼女が新しいスターだともてはやされ、“イシンバエワの時代は終わった”と言われた。とても怒っていた」。4メートル95をクリアした後、世界記録を2センチ上回る高さにバーを設定。「いつも5メートル02で失敗していたから、何か違うことをしようと思った」という挑戦を2回目で成功させ、五輪連覇を狙う北京へ弾みをつけた。

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2008年7月13日のニュース