シャラポワが「103位」にヒヤヒヤ勝利

[ 2008年5月28日 21:28 ]

女子シングルス1回戦、思わぬ苦戦に顔をしかめるシャラポワ

 テニスの全仏オープン第4日は28日、パリのローランギャロスで行われ、女子シングルス1回戦は初優勝を目指す第1シードのマリア・シャラポワが同じロシア勢の世界ランキング103位、エフゲニヤ・ロディナに6―1、3―6、8―6で辛勝した。

 2004年準優勝者で第7シードのエレーナ・デメンチェワ(ロシア)もフルセットで勝利。
 男子シングルスで4連覇を狙う第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)は、前日雨で順延となった第1セットの1―1から再開。

 ≪無愛想に「すべてに問題」≫シャラポワはあと1ゲームを落とせば負けるピンチだった。最終セットを8―6で振り切った約2時間半の試合後は「ベストからは程遠い」と笑顔はなかった。
 コート上の砂が舞うほど強く吹く風と、それに対するいら立ちでミスが増えたのが苦戦の要因だ。いつもの高く上げるトスは風に流され、サーブが乱れた。ダブルフォールトは17個で、それを含めた凡ミスは68もあり、「すべてに問題があった」と無愛想に言った。
 4大大会デビュー戦の世界103位の相手に焦りを感じ取られ、第2セット以降はストローク戦で粘り強くボールを拾われた。最終セットは脚に疲れがきた相手のミスに乗じて、第13ゲームにようやくブレークに成功した。
 生涯グランドスラム(4大大会全制覇)に挑む今大会のコート上のファッションは、高級アクセサリー大手のティファニー社が協力。18金のアクセサリーが映えるシックな濃紺のウエアを着ている。輝く金色にふさわしい、赤土の女王になれるのか。苦戦の幕開けに「最後の最後まで、ファイトしなければいけないということよ。(優勝は)誰にとっても簡単な道じゃないわ」と強がった。(共同)

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2008年5月28日のニュース