佐藤敦之「仕掛けても負けない強さを」

[ 2008年5月28日 08:36 ]

故郷で北京五輪に向け練習を続ける、男子マラソンの佐藤敦之

 「揺さぶりにも負けない、強い気持ちで戦いたい」。北京五輪男子マラソンで日本勢4大会ぶりのメダル獲得を目指す佐藤敦之(中国電力)が、故郷福島で五輪本番に向け、準備を進めている。

 4月の五輪テスト大会で体験した、アスファルトや石畳など硬くて多彩な路面への対策で、檜原湖畔のやや硬めの路面を走り、足づくりを行っている。その中で課題は激しい揺さぶりへの対応だ。「(前半の揺さぶりで)足(のスタミナ)を使ってもやるんだという気持ちが、日本人には欠けていると思う」。積極的に強豪アフリカ勢に食らいつき、互角の勝負を挑むつもりだ。
 60キロなどの距離走とスピード練習の効率的な組み合わせを重視。「動きが重い中でもフォームのバランスを考えられるような走りを身につけたい。仕掛けても(スタミナが)残っている足をつくりたい」と狙いを説明した。
 新潟・妙高高原合宿を経て、6月15日の札幌国際ハーフマラソンに出場する。「五輪本番ではこうなるというのを想定して、(実戦で)ペースの上げ下げを経験しておきたい」と話した。
 佐藤と夫婦で五輪出場を目指す女子八百メートルで日本記録を持つ美保(旧姓杉森=ナチュリル)とは「普段通りで行こう」と話しているそうで「北京のスタートラインに向けて、二人で向かっていくことが大事」と目を輝かせた。

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2008年5月28日のニュース