重い腰上げ…北の湖理事長5分だけ注意

[ 2008年5月27日 20:57 ]

 北の湖理事長が「横綱審議委員会からの要望により2人を呼んだ」と言うように、両横綱への厳重注意は重い腰を渋々上げた印象が強い。口頭での注意はわずか5分。とりあえず騒動を沈静化させる意図が見えた。

 1960年代に大鵬、柏戸の両横綱が短銃の不法所持疑惑で当時の時津風理事長(元横綱双葉山)から厳重注意を受けたことがあるが、今回のように土俵上での振る舞いで2人の横綱がそろって注意を受けるのは前代未聞。モンゴル出身の朝青龍と白鵬は大きな汚点を残した。
 にらみ合いのきっかけとなった朝青龍の駄目押しは、数年前から何度も見られてきた。これを十両や幕下以下のモンゴル人力士がまねをする場面が時折あり、問題視する親方衆は多い。
 両横綱への厳重注意は、マナーの悪さが指摘される外国出身力士に影響を与えるだろう。北の湖理事長は「横綱は模範にならなければいけない立場だ」と今後の行動にくぎを刺す。この日の5分ずつによる注意が、抑止効果をもたらすかがポイントになる。

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2008年5月27日のニュース