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旭山動物園 焼却炉に妻の遺体遺棄か 園で働く30代市職員を任意で事情聴取

[ 2026年4月25日 05:30 ]

北海道旭川市の旭山動物園
Photo By 共同

 ゴールデンウイーク(GW)を目前に控え、北海道の人気スポットに衝撃が走った。旭川市の旭山動物園の焼却炉に妻の遺体を遺棄した疑いがあるとして、道警が同園に勤務する市職員の30代男性を任意で事情聴取していることが24日、捜査関係者への取材で分かった。男性は遺体遺棄を認める趣旨の供述をしているといい、道警は園内で現場検証を行った。

 捜査関係者によると、今月に入って女性の関係者から「先月下旬ごろから連絡が取れない」と相談があり、23日から夫の男性に事情を聴いている。男性は23日まで平常通り働いていたという。旭川市などによると、同園の焼却炉は動物の死体などを焼くためのもので、道警は遺体が焼却された可能性も含めて慎重に調べる。

 旭山動物園はGWから夏にかけての本格営業の準備で、今月8日から28日まで休園。24日午後は入園客の姿がない中、動物のケアをする飼育員よりも捜査関係者が目立った。焼却炉は関係者用入り口付近にあり、捜査員はその入り口から続々と入り、写真を撮ったり、周辺をブルーシートで覆ったりして慌ただしく動き回っていた。

 市の職員の男性は「まだ事実関係は分からないが、役所全体が動揺している状況」と話すとともに、道内屈指の人気スポットで起きた物騒な出来事に「影響を心配している」と声を落とした。同園関係者は29日以降の営業について「捜査状況によるが、再開時期は未定」と明言を避けた。

 ≪ドラマ化もされた復活劇 ペンギンの散歩などの「行動展示」先駆け≫旭山動物園は、動物本来の生態を見せる「行動展示」の先駆けとして知られる、国内有数の人気動物園。日本最北の動物園として1967年7月に開園し、83年には北海道初のジェットコースターを設置するなど、旭川市民の憩いの場として親しまれた。

 だが、開園20年ごろから老朽化などで来園者が減り、94年には野生のキタキツネの侵入で、動物が寄生虫エキノコックスに感染。廃園危機に立たされた。

 復活のきっかけが「行動展示」。ペンギンを水中から360度自由に観察できる「ペンギン館」や冬の風物詩となった「ペンギンの散歩」、身体能力の高さを感じられる「オランウータンの空中散歩」、アザラシがダイナミックに泳ぐ「円柱水槽」など動物にとって自然な環境を実現することで、躍動感のある姿を見られる動物園として復活した。復活劇は「奇跡の動物園~旭山動物園物語~」としてフジテレビでドラマ化もされた。

 2006年には年間約304万人が来場。東京・上野動物園に次ぐ国内2位の来園者数となった。その後、ブームは落ち着いたが、25年度の来場者数は約133万人。人気の観光地・富良野や美瑛とも程近く、旭山動物園を入れたコースは北海道を代表する観光ルートとなっている。

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社会の2026年4月25日のニュース