養老孟司さんのAI 大学客員教授に 著書や動画からパーソナリティーや話し方を学習
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解剖学者の養老孟司さん(88)と、養老さんの姿や声を模した人工知能(AI)が3月、東京工科大(東京都八王子市)の客員教授に就任した。大学の担当者は「AIの技術的な先端研究にとどまらず、AIアバター(分身)教員ならではの課題の探求につなげたい」と話している。
共同開発したNTTデータによると、「AI養老先生」は養老さんの著書や動画から、パーソナリティーや話し方を学習。開発には養老さんが代表理事を務めるメタバース推進協議会と東京大が参加した。
2024年1月に養老さんやAI専門家らの鼎談で作製が持ち上がり、昨年10月に大阪・関西万博で初めて一般公開された。現在は想定された質問にのみ答えられる状態で、NTTデータの担当者は「さまざまな質問に答えてほしいという声をもらうが、適正に利用するためにどういう技術が必要か見つけるためにも、まずは使ってみることが大事だ」と話す。
再現度を高めるため、AI養老先生は言葉に詰まったり、間が空いたりもする。AIと人間の違いを問いかけると、「AIはプログラムされた範囲内で動くけど、人間はもっと自由に考えられるんだよね」と答えた。
養老さんは取材に「他人がいない状態をアバターで代替できるのか、つまり自分だけで社会をつくれるのかについて具体的に考えてみたい」とのコメントを寄せた。
大学はAI養老先生の具体的な取り組みについては随時発表するとしている。
養老さんは神奈川県鎌倉市生まれ。著書「バカの壁」がベストセラーとなった。
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