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高市早苗氏 裏金議員への追加処分なし「党の処分をひっくり返すような独裁的な行動は取らない」

[ 2024年9月9日 16:37 ]

自民党総裁選への出馬表明をした高市早苗経済安保担当相 (撮影・小田切 葉月)
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 高市早苗経済安保担当相(63)が9日、都内で会見し、自民党総裁選(12日告示、27日投開票)への立候補を正式表明した。出馬表明をした候補は7人目。

 会見では、派閥の裏金事件をめぐり、収支報告書に不記載があった議員の要職への起用や、選挙で公認するかどうかについて問われた。

 高市氏は「非公認も含めて党内で議論を積み重ね、調査をし、決着した処分を総裁が替わったからといってちゃぶ台返しするというようなことをしたら、それは独裁だと思いますので、そういうことはいたしません」とし、他の議員と同じような扱いになるとした。

 また、不記載が発覚した議員の“その後”にも言及した。解散を決めた派閥の清算前に、不記載分を返還した議員もいるといい、「“このことは国民の皆さんに大きな不信を抱かせたものであるから”と、細かく細かく選挙区を回り、何度も何度も説明を重ね、謝罪をされ、インターネットなども活用しながら自分の状況を説明してこられた方々もいらっしゃいます。地元でその話ばっかりしていると、“その話より次の日本の話をしてくれと言われているんだ”といった話も聞きました」と説明した。

 あらためて不記載議員に対して「今回、国民から“どないなっとるんや”と大変な不信を抱かれたということはまぎれもない事実ですが、一人一人の議員の方々への対応につきましては、党で決めた処分をひっくり返すような独裁的な行動は取りません」と言い切った。

 高市氏は神戸大卒業後、テレビ局でキャスターを務め、93年に衆院選に初当選。これまで総務相、少子化担当相などを歴任した。総裁選への出馬は21年に続き2度目。

 総裁選には、小林鷹之前経済安保担当相(49)石破茂元幹事長(67)河野太郎デジタル相(61)林芳正官房長官(63)茂木敏充幹事長(68)小泉純一郎元環境相(43)の6人が既に出馬を表明。他にも斎藤健経産相、加藤勝信元官房長官、上川陽子外相らが立候補の準備を進めている。

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