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辞職表明の静岡・川勝知事 JR東海がリニア27年開業断念で決断「大きな区切り」職業差別発言に批判殺到

[ 2024年4月4日 04:47 ]

 辞職を電撃表明した静岡県の川勝平太知事が3日、記者会見を開き、決断の背景についてJR東海がリニア中央新幹線の2027年開業を断念したことを重視したとし「大きな区切りを迎えている」と述べた。6月の県議会で辞職する意向を2日に示していた。

 1日に行われた県の新規採用職員への訓示が、職業差別と批判されたことも理由とし「第1次産業の方たちの心を傷つけたこと、誠に申し訳ございませんでした」と謝罪。だが「言葉のあやだった」などとして発言は撤回しなかった。

 リニア開業延期は自らの功績と言わんばかりに時間を割いて説明し「リニアの問題が一里塚を越えた」と強調。出直し選挙への出馬や、後継候補の打診は否定。2日に辞職表明する前に、立憲民主党の渡辺周元防衛副大臣(衆院比例東海)に電話したが「私が(選挙に)出ない時は連絡しようと約束していたのでそれを果たしたまで」とした。

 リニアの静岡工区を巡っては、川勝氏が環境への影響に懸念を示し着工に反対。川勝氏の下で副知事を務めた静岡市長の難波喬司氏も「県はJR東海と一緒に建設的に前に進めようということではなく、問題点を指摘して終わり。どうかなと思う部分はあった」と県政運営に疑義を呈した。県には同日午後5時までに1700件超の苦情が寄せられた。

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