世界最大の氷のメリーゴーランド？　米メイン州で完成　直径は541メートル

　米北東部メイン州マダワスカのロング湖で「アイス・カルーセル（回るという意味）」と呼ばれる氷のメリーゴーランドが出来上がった。

　AP通信によれば、ロング水を覆う厚さ30インチ（約76センチ）の氷を円形に切り取ったもので、直径は1776フィート（約541メートル）で重さは推定で14万6000トン。フットボールのフィールドが6つも入る巨大な円形の氷をボートや農機具などの10台のエンジンを使って回し始めると、作った人たちから歓声が沸き起こった。

　アイスカルーセルは北欧のフィンランド発祥。ただし「世界アイス・カルーセル連盟」という組織はあるものの“世界記録”がどれほどなのかはよくわかっていない。米国内では多くの湖があるミネソタ州で作られており、同州リトルフォールズ在住のチャック・ズウィングさんとその家族も“世界最大サイズへの挑戦”と推測されているメイン州でのイベントに参加していた。

　ミネソタ州ではグリーンプレイリー・フィッシュ湖でアイス・カルーセルが作られており、ズウィリングさんは故郷に戻ったあと、メイン州よりも大きなものに挑戦したいとしている。しかしグリーンプレイリー・フィッシュ湖では直径2000フィート（約609メートル）サイズのアイス・カルーセルを作るには湖の大きさが不足。それでもズウィリングさんは「ミネソタには1万もの湖があるからね。私たちには多くの選択肢があるよ」と“打倒メイン州”に意欲をのぞかせていた。