細野豪志議員「LGBT当事者の友人を持ったらいい」首相秘書官の差別発言に党内からも批判の声
自民党の細野豪志衆院議員(51)が4日、自身のツイッターを更新。LGBTなど性的少数者に対する考えをつづった。
細野氏は「LGBTに対する公人の発言が目立つ。真偽不明の発言についてはコメントしないが、これだけは言っておきたい。LGBTについて語るなら、一人でいいからLGBT当事者の友人を持ったらいい。そうすれば彼らが差別を受けずに自由に生きられる社会を作るべきだという考えに至る。自分自身と同じように自由にだ」と自身の考えをツイートした。
LGBTなど性的少数者や同性婚の在り方をめぐっては、岸田文雄首相の秘書官である荒井勝喜氏が3日夜に「隣に住んでいたら嫌だ。見るのも嫌だ」と記者団に述べた。その後、荒井氏は「誤解を与えるような表現で大変申し訳ない。撤回する」としている。
荒井氏は経済産業省出身。首相の同性婚に関する国会答弁を巡り、3日夜、オフレコを前提にした記者団の非公式取材に官邸で応じた際の発言だった。荒井氏は「秘書官室は全員反対で、私の身の回りも反対だ」と強調。同性婚が導入された場合は「社会のありようが変わってしまう。国を捨てる人、この国にいたくないと言って反対する人は結構いる」とも語っていた。
同性婚の法制化を巡っては、首相は1日の衆院予算委員会で「極めて慎重に検討すべき課題だ」と指摘。同性カップルに結婚の自由を認めようとしない理由について「家族観や価値観、社会が変わってしまう課題だ」と説明していた。
荒井氏は非公式取材の後、再度オンレコで記者団の取材に応じた。自身の発言に関し「首相に申し訳ない。首相がそういうことを考えているわけでもないのに、私個人の意見で迷惑をかけた」と陳謝。完全に私的な意見だとしながらも「こういうポストにある人間が言うのは望ましくない」と釈明した。
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