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長野市の公園廃止問題 市民団体が公園存続に向けた署名活動開始、あす24日には長野駅前で街頭署名活動

[ 2022年12月23日 13:51 ]

 1世帯からの「子供の声」に関する苦情をきっかけに、来年3月に公園「青木島遊園地」を廃止するとした長野市の決定を巡り、同市の市民団体「子どもを守る会」が23日までに公園存続を求めて署名活動を開始すると発表した。

 守る会は、22日にフェイスブック(https://www.facebook.com/kodomowomamorukai189)を更新し「この度 青木島遊園地の廃止についての再考をお願いしたく『隣接・近隣住民の会』の皆さまと一緒に『青木島遊園地を考える会』として、署名活動を行います」と発表。署名はオンラインでも集める予定で、活動期間は来年1月3日まで、あす24日に長野駅前で街頭署名活動を行うとしている。

 市議会では、公園存続を訴える市議が「チルドレンファーストは長野市にはありませんでした」「廃止ありき」と、苦情の原因となった騒音の大きさや頻度を計測していないと市の対応を批判。一方、市側は、公園の利用者や手入れの担い手がおらず、地元から廃止の要望があったと説明し、荻原健司市長も定例記者会見で「直接の申し出は1世帯だが、多くの意見があった上での廃止だ」と理解を求めた。廃止が表面化した今年12月上旬以降、著名人らが「多数の子供もより1世帯の高齢者を優先させた」とSNSで続々と批判。市に寄せられた数百件の意見の7割以上が廃止反対という。

【長野市の公園廃止問題の主な経過】
▽2004年4月 長野市が地元要望を受け、公園「青木島遊園地」を開設

▽04年4月の公園開設直後 近隣の1世帯が「遊ぶ声がうるさい」と市に訴え

▽05年 市、公園設置時に「地元区、隣接者の同意を得る」などの内規を作成

▽08~09年 1世帯が公園の出入り口の移設などを要望し、市が対応

▽21年3月 公園に隣接し、放課後の子どもを預かる「児童センター」が公園の利用を自粛

▽22年1月 地元区長会が「廃止はやむを得ない」と市に報告

▽22年2月 市が廃止を決定

▽22年12月 荻原健司市長が市議会で廃止方針を表明

▽23年3月 廃止予定

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2022年12月23日のニュース