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新潟・舞行龍 5戦ぶり勝利へスタイル崩してでも 「やらなそうなことやらないと」

[ 2024年4月11日 05:00 ]

5試合ぶりの勝利に意欲を燃やす舞行龍(中央)
Photo By スポニチ

 J1新潟は10日、聖籠町のアルビレッジで13日のホーム札幌戦に向け、相手を想定したゲーム形式の練習などを非公開で行った。プロ17年目のDF舞行龍ジェームズ(35)は無得点が続く現状を冷静に分析。築き上げてきた新潟のスタイルだけにこだわらない姿勢を示し、チームを5試合ぶりの勝利に導く決意だ。

 7節を終え、チームの平均ボール保持率は60%。相手ゴール側から3分の1のピッチを指すアタッキングサードでのプレーは、川崎Fに次ぐリーグ2位の1132回にもかかわらず、ここ3試合で1得点という現状に、舞行龍は「もやもやする。いくらいいサッカーをしていても結果が必要」と語気を強めた。

 なかなかゴールを割れない要因の一つに、「どのチームにも、やろうとしていることに対策を講じられている」ことを挙げる。ボールを保持しながら数的優位をつくり、相手守備を崩すのが新潟のスタイル。一方で、パスで揺さぶってもゴール前を固められるなど、昨季以上に研究されていると感じている。

 その現状を打破しようと、いい意味でスタイルを壊すことも視野に入れる。「ロングボールを蹴って、セカンドボールを拾ってシュートを打つとか、やらなそうなことをやらないと、いつもやっていることが引き出せない」と強調。前節のC大阪戦でもシンプルに相手最終ラインの裏へのパスを意識した。

 チームだけでなく、個人的にも「常に進化、変化を考えないと」という。プロ17年目のベテランは、アウトサイドキックがうまいMF宮本を参考にボールの持ち方、キックの種類を吸収するなど貪欲な毎日を過ごしている。

 先制し、勝利をつかめれば流れは一気に変わるとみている。「次、勝ちたい。どんな形でも」。札幌戦を上昇のきっかけにする。(西巻 賢介)

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