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神奈川ダービー対談(2)横浜・松原健×川崎F・大南拓磨「刺激になる」「優勝争いできれば盛り上がる」

[ 2024年3月28日 05:00 ]

神奈川ダービーに向けて対談した横浜・松原(左)と川崎F・大南(C)1992 Y.MARINOS(C)KAWASAKI FRONTALE
Photo By 提供写真

  J1の神奈川ダービー、横浜F・マリノス―川崎フロンターレは来月3日に神奈川・日産スタジアムで激突する。サッカーにおけるダービーは一つの試合や順位争いを超越し、ライバル同士のプライドを懸けた熱い戦い。17年から川崎Fが17、18、20、21年の4度、横浜が19、22年の2度、Jリーグを制してきた「BIG神奈川ダービー」。今季のダービーを前に横浜のDF松原健(31)と川崎FのDF大南拓磨(26)が会場となる日産スタジアムで対談し、同カードへの思いや意気込みを語り合った。

 ――相手の攻撃陣で警戒したい選手は。

 松原「川崎の前線の選手は凄く強烈な選手がそろってるので1人に的を絞るのは難しい。破壊力のある選手たちをいかに仕事させないかが重要。チーム全体として止めていきたい」

 大南「個人の能力が高い選手、違いを生み出せる選手がそろっている。誰か1人を意識しすぎると、やられてしまう。チームとして組織的に守ることが大事。個人的にはセンターバックなので、(昨季得点王の)アンデルソン・ロペス選手と対峙することが多くなると思うのでそこで自由にプレーさせないことが大事になる」

 ――同じ地域に優勝争いをする強豪チームがいることについて。

 松原「そこは、やっぱプライド。同じ地域にあるチームとして。昨季は関西にシャーレを持っていかれましたけど、また横浜に持ってこれるようにやるだけ。お互い隣にある(チーム)というのは間違いなく刺激になる」

 大南「2チームが優勝争いができれば、横浜と川崎が盛り上がる。地域としても素晴らしいことだと思うので、そういうことができればいいなと思う」

 ――神奈川ダービーが注目されていると感じたエピソードは。

 松原「神奈川ダービーをやるにあたって街中で広告が出ているのを見る。それくらい注目度の高い試合にしないといけない思いはある」

 大南「前に所属していたチームの時からマリノス―フロンターレだったら後からでも(映像で)試合を見たいと思えるカードだった」

 ――自チームの魅力と相手の印象。

 松原「マリノスの売りとしては攻撃力と破壊力のあるアタッキングフットボールを常に掲げている。開幕してから過密日程で連戦が続いてるけど、そこでもクオリティーを大幅に下げることなく結果も出せている。誰が出ても高いクオリティーを保てるという強みもある。川崎Fの印象は個の技術。一瞬も気を抜いたらやられてしまうので手強い印象」

 大南「フロンターレはフロンターレらしさと、より速く攻撃にいくとか、そういうことを出していこうとやっている最中。今は結果が出てないけど、それがフィットすれば結果が出てくると自信を持ってポジティブにやれているので続けていきたい。マリノスは攻撃で違いを出せる選手が多くて縦に速いサッカーをやってくる。ディフェンスラインは90分間、集中力を切らさずにやれるかが勝負の鍵になる」

 ◇松原 健(まつばら・けん)1993年(平5)2月16日生まれ、大分県出身の31歳。大分U―18から10年に2種登録され、11年にはトップチームに昇格。14年に新潟に期限付き移籍し、翌シーズンに完全移籍。17年から横浜に完全移籍で加入した。J1通算217試合9得点。1メートル80、77キロ。利き足は右。

 ◇大南 拓磨(おおみなみ・たくま)1997年(平9)12月13日生まれ、愛知県出身の26歳。鹿児島実からセンターバックとしてプレー。16年に磐田でプロ入りし20年に柏、23年に川崎Fに移籍した。J1通算138試合5得点。1メートル83、80キロ。利き足は右。

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