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U23日本のケーン・佐藤恵允が「鼻」で決めた! エースが“嗅覚”発揮しウクライナに2-0快勝

[ 2024年3月26日 04:30 ]

U23国際親善試合   日本2-0ウクライナ ( 2024年3月25日    ミクニワールドスタジアム北九州 )

後半、佐藤がゴール(撮影・小海途 良幹)
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 今夏のパリ五輪出場を目指すU―23日本代表はU―23ウクライナ代表を2―0で下し、同五輪アジア最終予選へ弾みをつけた。背番号10のエース、MF佐藤恵允(22=ブレーメン)がセットプレーの流れから頭で押し込んで先制ゴール。大岩剛監督(51)政権下で2位となる8得点目を挙げるなど、攻撃の起点として2得点に絡んだ。来月15日から8大会連続五輪出場を懸けたU―23アジア杯カタール大会に臨む。

 10番を背負うエース佐藤が、セットプレーで持ち味の“嗅覚”を発揮した。後半3分、右CKの好機。DF関根がヘディングシュートするも、クロスバーを直撃した。「セキ(関根)がポイントになってファーにくるだろうなと予想していた」。読み通り、ファーサイドにこぼれたボールへ懸命に食らいついた。最後は鼻に当てて押し込み「ゴールはゴールなので決められてよかった」。

 昨年3月24日のドイツ戦、同27日のベルギー戦でもCKから得点をマークしており、この日も鋭い“鼻”でゴールを奪った。チームを勢いづけると、終盤には追加点の起点にもなり2点に絡む活躍。「10番としての仕事は果たせた。ホッとしてる。(チームを)勝たせることができた」と笑顔を見せた。

 昨年夏に明大サッカー部を退部し、Jリーグを経由せずドイツに渡る大きな決断を下した。現地でもまれ「強度もテクニックも確実に成長してる」と実感を込める。今回の活動ではチームが海外組招集に難航する中、チームをピッチ内外でけん引。「注目される番号。日の丸を背負う者として勝たないといけない」と、10番という数字が強い責任感を生んだ。

 26日が明大の卒業式で「もしかしたら出られるかな」と笑う22歳。大学生活を総括する活躍を見せ、4年間を「一言で言うと変化の連続だった」と振り返った。アジアの厳しい戦いを勝ち抜いてパリへと続く道を歩んでいく。


 ◇佐藤 恵允(さとう・けいん)2001年(平13)7月11日生まれ、東京都世田谷区出身の22歳。コロンビア人の父と日本人の母を持ち、5歳からサッカーを始める。実践学園を経て明大に進学。2年生時からレギュラーに定着すると21年10月にU―22日本代表に初選出。23年8月にブレーメン(ドイツ)に加入した。1メートル78、75キロ。右利き。

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