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横浜FW植中朝日 浅野に与えてもらった感動 今度は自分が

[ 2024年2月16日 04:35 ]

感動を与える立場に――今季の得点量産を誓う植中

 【パリ五輪世代 憧れを超えろ③】パリ五輪世代のアタッカーが、今夏の主役へ躍り出る。2年ぶりの王座奪還を目指す横浜のFW植中朝日(22)は今季の目標を3つ掲げた。「2桁以上の得点と王座奪還。あとは五輪イヤーなのでパリで活躍する」と意気込んだ。最大の武器はエリア内で発揮する決定力で昨季ルヴァン杯は8試合で大会最多タイの4得点。本職のFWに加え、トップ下をこなす器用さもある。

 憧れの光景を目に焼き付けている。16年1月30日、リオ五輪最終予選を兼ねたU―23アジア選手権カタール大会決勝の日本―韓国戦。当時は中学2年でJFAアカデミーに在籍中。福島の寮でテレビ越しに熱視線を送っていた。日本は0―2のビハインドから追いつき、最後はFW浅野拓磨の決勝弾で劇的な逆転勝ち。逆境から宿敵を撃破する姿に「凄い!」と興奮した。

 4月にはパリ五輪最終予選を兼ねたU―23アジア杯が控える。1次リーグB組最終戦の相手は韓国で「自分が感動を与えてもらったように今度は与える立場になりたい」と闘志を燃やす。選出されるためにも、まずはJ1開幕から得点量産が求められる。チームには昨季得点王のFWロペスも健在。植中は「そこに食い込んでいけるような活躍をしたい」と話す。横浜、そしてパリに大輪の花を咲かせようとしている。

 ◇植中 朝日(うえなか・あさひ)2001年(平13)11月1日生まれ、福岡県出身の22歳。5歳から競技を始めた。小倉南FC、JFAアカデミー福島U―15、U―18を経て20年にJ2長崎入りし、23年に横浜へ完全移籍。昨年11月にU―22代表デビュー。推しアーティストは韓国発の4人組ガールズグループ「BLACKPINK」でライブにも足を運ぶ。休養日は愛犬とドッグラン。1メートル79、75キロ。

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