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桐蔭横浜大で昨季日本一貢献の3選手がプロ入り 川崎F加入の山内日向汰主将「静かだけどいいチーム」

[ 2023年12月20日 05:50 ]

桐蔭横浜大のJリーグ加入内定者会見で意気込む(左から)栃木内定のMF井出真太郎、川崎F内定のMF山内日向汰、いわき内定のFW白輪地敬大
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 関東大学サッカーリーグ1部の桐蔭横浜大が19日、横浜市のキャンパスでJリーグ加入内定選手合同記者会見を開催した。主将のMF山内日向汰(J1川崎F内定)、FW白輪地敬大(J2いわき内定)、MF井出真太郎(J2栃木内定)の3選手が、プロ入りへ意気込みを表明した。

 桐蔭横浜大は今年元日、全日本大学選手権(インカレ)決勝で新潟医療福祉大に勝ち、初の日本一に輝いた。4年生からは主将のDF中野就斗(広島)やエースFW山田新(川崎F)ら、ピッチ内の1チーム人数より多い13人がプロ入りした。それでも安武亨監督は「当時の4年生の力もあるけど、3年生たちの活躍で日本一を取れた」と振り返る。

 特に関西学院大との準決勝では、3年生トリオが勝利を引き寄せた。前半に山内が右サイドで鋭いカットインから縦に切り込み、右足で強烈シュートを決め先制。安武監督を「今までで一番いいゴールじゃないか」とうならせた。後半にPKで追いつかれ、延長戦に突入。その終了間際、山内の縦パスに抜け出した井出が左からクロスを送ると、ゴール前に詰めた白輪地が決勝点を押し込んだ。

 「試合終盤はほぼ3年生が出ていた。自分たちの代でやろうとなって、ワチ(白輪地)が決めて勝てたので良かった」。そう語る山内、そして井出はそのまま決勝も先発した。同大学の「史上最強世代」に揉まれながら成長した3人が、晴れて先輩たちに続いた。

 山内は「今年の代は去年と比べると静かな方。そういう部分で苦労したけど、そういうチームなりにいいところもあった」と振り返る。関東大学リーグ1部は7位どまりで、インカレ連覇への挑戦権獲得はならなかった。「3人とも苦労しながら、歯を食いしばって頑張ってきた選手。プロでしっかり活躍してくれることを願います」。安武監督は、教え子の巣立ちを温かく見守っていた。

 ▼MF山内日向汰(J1川崎F内定)天皇杯優勝で選手たちが涙を流す姿を見て、自分もいつかタイトルを獲りたいという気持ちになった。(中盤の選手層が厚いが)覚悟の上だし、いい意味でチャレンジできると思う。

 ▼FW白輪地敬大(J2いわき内定)目標は主力で出ることと、1試合1試合を大切にすること。FWはゴールが全て。毎試合必ず1点取れるように努力したい。チームとしてステップアップを第一に、その中で自分が評価されていくことが目標。

 ▼MF井出真太郎(J2栃木内定)大学入ってからは思い通りにいかないことが多かった。その中で、自分に価値を見い出してくれた栃木SCの方に感謝している。サッカーで恩返しするのが一番。

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