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26年夏の欧州移籍が活性化 強化部の手腕問われる 今季まで広島強化部長の足立氏がJ秋春制移行語る

[ 2023年12月20日 04:34 ]

25~27年のシーズン移行予定
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 15年から今季まで広島の強化部長を務めた足立修氏(51)がシーズン移行について語った。来季からJリーグ入りする同氏は、強化者の立場として秋春制移行に賛同。シーズン途中の夏に、主力が欧州に移籍して苦労した経験から「これまではチームが飛躍すれば欧州クラブに引き抜かれてきた。そういう立場のチームが苦しむカレンダーだった」。欧州とシーズンが同じになることを前向きに捉えた。

 その上で強調したのがシーズン移行“前年度”24年末の契約交渉だ。FW浅野拓磨(ボーフム)の欧州移籍などを手がけた経験から「26年夏のタイミングで一気に選手が入れ替わるかもしれない」と移籍市場の活性化を予想。日本人選手の欧州移籍がしやすくなるのと同時に、欧州クラブの目が日本市場に向けられる可能性もある。

 「最初の違約金(移籍金)金額が今後の欧州クラブとの基準になる。クラブおよび選手間で肝になるし、強化部の腕の見せどころ」。24年末にどれだけ日本人の違約金を高く設定し、26年夏に欧州から選手をどれだけ安く獲得できるか。不透明な部分が多いが、先見性を持って先手を打つ動きが重要になる。

 また選手育成のさらなる重要性も指摘する。Jリーグは現在、ベルギーやオランダなどと同じ“2番手”リーグの位置付け。シーズンを合わせることによって欧州からよりレベルの高い選手が加入してくる期待もあるが、売り手市場の立場は変わらない。「23歳以下のチームを自主的に持つなど手法はいろいろあるが、選手が抜かれても次の選手がいる状況をつくること。若手選手をどう保有していくかがキーになってくるのでは」と話した。

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