新潟・堀米主将　猛チャージの誓い　1桁順位だ　まずは29日の川崎F戦で今季初連勝狙う

川崎Fに勝って今季初の連勝を誓った堀米
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　J1新潟は29日にアウェーで川崎Fと対戦する。主将としてチームを引っ張るDF堀米悠斗（29）は、前節の横浜FC戦の勝利で1桁順位をの足がかりをつかんだことに手応え十分。川崎Fを下して今季初連勝に加え、上位との差を縮めて終盤戦に猛チャージをかける。

　主将の口から初めて「残留」という言葉が出てきた。前節の横浜FC戦。「自分としては残留を意識した試合だった。勝てば残留に近づくと思っていたし、負ければ下位チームに引き込まれると思っていたので、勝ち点3を取り切ることがミッションだった。勝ち切れて良かった」。残り6試合で現在、最下位の湘南との勝ち点差を12に広げ、今後に向けて大きな勝ち点となった。

　「これでより上の順位を目指すことにみんなの目線がそろった。ここからより上の順位を目指していける」とさらに上を目指すモチベーションがこれまで以上に高まった。「実際、チームの中でもまずは“残留でしょ”って意見もあれば、下を見ずにやろうという考えもある。横浜FCに勝ったことで全員が同じ気持ちで戦えると思う」。ここから残り6試合は上だけを見て、1桁順位を目指すための戦いとなる。

　1桁順位にこだわるのは主将らしい思いもある。「クラブの格を上げるというか、新加入で入る大学生や高校生が、新潟を選ぶ時に残留争いしているよりも1桁にいた方がいいと思うし。いいサッカーをやっているだけでなく結果も出してクラブの価値を高めたい」とJ1定着から強豪チームへとステップアップを目指す。

　そのために倒さないといけないのは4度のJ1優勝を誇る川崎Fだ。前回対戦（3月11日）は1―0で勝利しているが、天皇杯準々決勝（8月30日）では延長PKの末に敗れている。「スタイルも似ているし、目標にしてきたチーム。公式戦は1勝1敗なので、ここでしっかり勝ちきりたい」と燃えている。

　現在、勝ち点39で9位の川崎Fとは勝ち点6差。勝てば勝ち点差が3となり目標の1桁順位に前進する。「ボールホルダーにタイトに寄せて気持ちよくプレーさせないことが大事。そして自分たちがボールを持つ時間を増やしていきたい」。横浜FC戦の勝利を今季初の連勝につなげて、最終盤の大躍進につなげる。