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【女子W杯】高かった“16強の壁”初出場7カ国1次L敗退も…モロッコが決勝T進出の“大番狂わせ”演出

[ 2023年8月3日 21:26 ]

女子W杯初出場ながら決勝トーナメント進出を決め、喜ぶDFベンジナ(中央)らモロッコ代表イレブン(ロイター)

 サッカーの女子ワールドカップ(W杯)オーストラリア・ニュージーランド大会は3日、1次リーグH組最終節が行われ、過去優勝2回を誇るFIFAランク2位ドイツが同ランク17位の韓国と1―1の引き分け。1勝1分け1敗の勝ち点4で同組3位となり、同国史上初の1次リーグ敗退が決まるという“波乱”が起こった。同組はコロンビアが1位、モロッコが初出場ながら2位通過を決めた。これで1次リーグ全日程が終了。決勝トーナメントに進出した16強が出揃った。

 女子W杯は今大会から出場チーム数が「24」から「32」へ拡大した影響もあり、初出場国が過去最多の8チーム。アジア勢からはフィリピン(46位)とベトナム(32位)。アフリカ勢のモロッコ(72位)、ザンビア(77位)、北中米勢のハイチ(53位)、パナマ(52位)、欧州勢のアイルランド(22位)、ポルトガル(21位)らが歴史の1ページを刻んだ。

 その中で記念すべき大会初勝利を挙げたのはフィリピン、モロッコ、ザンビア、ポルトガルの4チーム。だが、決勝トーナメント進出の壁は高く7チームが1次リーグ敗退。それでもサンビアに続き出場チーム中2番目にFIFAランクの低いモロッコが、2勝を挙げ決勝トーナメントに駒を進める快挙を果たした。

 他にはハイチ、ベトナムが3戦無得点のまま3連敗で敗退。厳しい結果に終わったが、同じ3戦全敗のパナマはフランス相手に3点決めるなど奮闘。W杯初得点が決まった後に選手が涙するほどの喜び方や、試合終了後にサポーターたちと陽気に記念撮影する姿は印象深い“名シーン”となった。

 <W杯初出場国成績>
 フィリピン(1勝2敗A組4位)、アイルランド(1分け2敗B組4位)、ザンビア(1勝2敗C組3位)、ハイチ(3敗D組4位)、ポルトガル(1勝1分け1敗E組3位)、ベトナム(3敗E組4位)、パナマ(3敗F組4位)、モロッコ(2勝1敗H組2位)

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