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【Jトピ~データで読み解く】技術以上に光る献身性 C大阪香川は34歳以上走行距離で奥埜とワンツー

[ 2023年6月28日 06:00 ]

C大阪・香川真司
Photo By スポニチ

 J1リーグが後半戦に突入した。C大阪は24日の札幌戦で今季最多の4点を奪い、連勝で4位に浮上した。4点目を叩き込むなど全得点に絡んだのがMF香川真司(34)。欧州ビッグクラブで活躍した経験豊富な元日本代表が、全試合出場で輝きを放っている。

 札幌戦での1点目は香川のFKリスタートからFWレオ・セアラが、2点目は素早い寄せで相手のパスミスを誘いFW加藤陸次樹が決め、3点目は味方クロスのこぼれ球を拾いMF喜田陽の得点につなげた。4点目は自ら敵陣PA内まで走り込み、右クロスを技ありループ弾。全得点を生む活躍を見せた。

 今季の香川はインサイドハーフやボランチを主戦場にチームをけん引。ピッチを広範囲に動いて顔を出し、ボールをさばいて試合のリズムをつくっている。パス749本、パス受け580本ともにチームトップ。視野の広さを生かしたサイドチェンジなどのロングパス95本は全MF3位、成功率75%は70本以上試行した選手の中で最も高い。左右両足からの正確なパスでビルドアップの起点となっている。

 高い技術だけでなく、献身性も光る。札幌戦では攻守に駆け回り、走行距離はチーム2位の11・578キロをマーク。今季の累計走行距離は176・022キロで、今季34歳以上を迎える選手の中ではボランチでコンビを組むMF奥埜博亮の210・998キロに次ぐリーグ2位のスタミナを誇る。こぼれ球奪取はチーム最多の59回で、読みとポジショニングの良さが際立つ。

 13年ぶりに古巣復帰した今季は開幕から全試合に出場している。途中出場だった開幕3戦でチームは1分け2敗。初先発となった3月12日鳥栖戦でJ1最長ブランク弾を挙げ、今季初勝利に導いた。以降は15戦連続でスタメン出場しており、先発試合は10勝1分け4敗の好成績。リーグ初制覇を目指すC大阪に、背番号8は必要不可欠だ。(データ提供・データスタジアム)

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