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オシム元日本代表監督一周忌で“チルドレン”がサッカー教室 佐藤勇人氏「考えることが大事と伝われば」

[ 2023年5月1日 21:58 ]

<JAPANIZE FOOTBALL Kick-off&サッカークリニックイベント>サッカークリニックを終え子どもたちと記念撮影を行う佐藤勇人氏(右手前)=撮影・村上 大輔
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 元サッカー日本代表監督のイビチャ・オシム氏(享年80)が死去して1年となった1日、千葉監督時代の教え子だった元日本代表MF佐藤勇人氏(41)らが千葉県市原市でサッカー教室を開催した。

 オシム氏が当時口にした「日本サッカーを日本化するべき」という言葉から生まれた、オシム氏の教えを後世に伝えるプロジェクト「JAPANIZE FOOTBALL」が本格始動。同じくオシム氏から指導を受けた羽生直剛氏や立石智紀氏らが当時のホームスタジアムだったオリプリで、市内の小学4~6年生とその指導者約100人を指導した。多彩なビブスを活用するオシム流の頭を使う練習メニューに、子供たちは「ボールを2個使うゲームが難しかった」「顔を上げて敵と味方の位置を把握することが大事だと思った」と、感想や学びを口にしていた。

 2時間の指導を終え、取材に応じた佐藤氏は「子供たちや指導者の方、いろんな人が考える時間になった。考えることが大事と伝わればいい」と狙いを説明した。オシム氏の一周忌となる1日の開催に「昨年は追悼試合をしたけどまだやれること、やらなくちゃいけないことがある。この市原でキックオフできたのは良かった」。テーマである「日本サッカーの日本化」については「答えはないと思っている。どういうものが日本のサッカーなのか、考えて議論することが大事」と願っていた。

 佐藤氏が発起人の同プロジェクトは今後も同様のクリニックや、サッカーにとどまらず他のスポーツやビジネスに役立つコーチングについての講演などを全国で展開する方針。近日中にプロジェクトのサイトを立ち上げ、当時の選手がオシム氏の指導を振り返るインタビュー動画などを公開予定としている。

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