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スーパーゴール一転、同点に…札幌勝ち点3逃す

[ 2023年4月24日 06:00 ]

明治安田生命J1第9節最終日   札幌2―2福岡 ( 2023年4月23日    札幌ドーム )

<札幌・福岡>試合後、抗議する札幌・ペトロヴィッチ監督(撮影・高橋 茂夫)
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 J1札幌は23日、札幌ドームで福岡と2―2で引き分け、2試合ぶりの勝利を逃した。前半5分にMF荒野拓馬(30)の今季初ゴールで先制し、同13分にMF浅野雄也(26)が追加点を挙げたが、後半6分に一瞬の隙を突かれて失点すると、同13分には不運過ぎる判定からPKで追いつかれ、勝ち点3を逃した。

 天国から一瞬で地獄に落とされた。リードを広げたゴールが取り消しとなり、同点とされた。ペトロヴィッチ監督は「私も40年以上キャリアがあるが、自分たちがゴールを決めた中でPKで失点するという非常にまれなケースが起こった」とぼうぜんとした。

 2―1で迎えた後半8分だ。FW金健熙(キム・ゴンヒ)が相手からボールを奪い、縦パスを浅野へ送った。ハーフウエーラインやや敵陣の位置で受けた浅野は「前半からGKが前に出ていたので狙っていた」とワントラップしてそのまま左足を振り抜くと、超ロングシュートが相手GKの手をかすめてネットを揺らした。

 ところが、主審は直後にVARを要求。浅野のシュートに先立つ福岡の攻撃で、MF青木がペナルティーエリア内でハンドがあったとし、浅野のゴールが取り消された上に福岡にPKが与えられた。3―1のスコアは2―2となり、MF浅野は「PKは意味が分からなかった。僕の中では3―1だと思っています」と悔しさをにじませた。

 その後も札幌には不運な判定が続いた。後半38分に途中交代したMF荒野とペトロヴィッチ監督が熱くなり、ベンチでともにイエローカードを受けた。ラフプレーを受けながらも最後までピッチに立った金健熙が試合終了と同時に倒れて担架で運ばれると、会場から大ブーイング。後味の悪い試合となった。

 歓喜が一瞬で絶望に変わったが、荒野は「自分たちに目を向けるなら2点リードから2失点はもったいない。今季何度もある。それを改善しないと」と前を向いた。(青木 一平)

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2023年4月24日のニュース