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森保監督“若手枠”継続 26年W杯へ「レベルアップが大切」パリ五輪世代、U-20世代からも呼ぶ

[ 2023年3月30日 05:00 ]

報道陣の取材に応じた日本代表の森保監督
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 サッカー日本代表の森保一監督(54)が1―2で敗れたコロンビア戦(ヨドコウ)から一夜明けた29日、大阪市内で取材に応じ“若手枠”を継続する意向を明かした。今回の活動では招集メンバーが26人となったことで21歳のDFバングーナガンデ佳史扶(FC東京)らパリ五輪世代を招集。今後も各世代の代表監督と連携して新戦力の発掘を続けるほか、U―20世代からも招集する可能性を示唆した。

 新戦術と新戦力の融合に挑戦した2連戦は1分け1敗。16強入りしたW杯カタール大会後最初の2試合で若手を積極起用した指揮官は「(若手)選手の成長が代表強化、Jリーグや育成の盛り上がりにもつながる。できる限りやっていきたい」と若手起用を継続する意思を示した。

 今回の代表活動では当初想定していた23人から3枠増えたことで「若手枠」に充てる余裕ができた。左サイドバックとしてA代表デビューしたDFバングーナガンデについては「完成とは言えないが、凄く良いトライをしてくれた」と評価。今後も「アンダー世代の引き上げは継続したい」と語った。

 同じパリ五輪世代では、3月の欧州遠征でゴールを決めたFW細谷真大(21=柏)や22年にA代表招集経験のあるMF鈴木唯人(21=ストラスブール)ら有力な予備軍も控える。パリ五輪世代とA代表は活動の日程が重なるなど招集は容易ではないが「各世代の代表監督とコミュニケーションを取りたい」とトップ会談で解決策を見いだすつもりだ。

 また、U―20代表からも招集する可能性について言及した。MF松木玖生(19=FC東京)が主将を務めるチームは今年6月のU―20W杯(インドネシア)で解散となるが「そういう世代の選手の引き上げも考えたい」と指揮官は語る。

 A代表では結果と育成という両輪を回すことは簡単ではないことは森保監督も重々承知している。ただ、26年W杯で優勝を狙うためには「たくさんの選手にレベルアップしてもらうことは大切だと思っている」と下からの突き上げを期待していた。 

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2023年3月30日のニュース