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湘南・FW山下敬大 「こだわり」背番号9で初の2桁得点へ「一つ一つクリアしていって頑張りたい」

[ 2023年2月4日 04:41 ]

2月17日開幕 J1注目の新鮮力

自身初の2桁得点を目指す山下

 背番号9が自信の表れだった。FC東京から期限付き移籍のFW山下敬大(26)は、J1自己最多の9点を挙げた21年の鳥栖時代につけていた9番について「(FWウェリントンが退団し)空いていたのでつけさせていただいた。こだわりがあったし、つける意味は自分でも理解している」と語る。1メートル85の長身で、ポストプレーも、スペースへの抜け出しもでき、頭でも足でも貪欲にゴールを狙う。

 福岡大時代はケガとの闘いだった。1年で股関節を手術。2、3年時には膝を2度手術し、1年間ピッチから離れた。「プロになりたいと強く思っていた。一番大事な時期にリハビリしてまた手術となった時は心が折れそうになったが、いろんな人の支えで頑張れた」。ようやく4年の12月の全日本大学選手権で活躍し、関係者の目に留まった。

 だが、J1からオファーはなく、J2山口から「キャンプに練習生として来てもいい。良かったら獲る」と声がかかり、キャンプで頑張って契約を勝ち取った。山下は「プロになれなかったらどうしようと必死でした」と謙虚に言うだけだ。

 「若くないが、まだまだ成長できると思う。一昨年の9ゴール以上の結果を出したいので、自然と2桁が目標になる。大きい夢を掲げるのは得意じゃないので、一つ一つクリアしていって頑張りたい」
 昨年13得点のFW町野との2トップは破壊力もある。遅咲きのストライカーの覚醒が、チームの上位浮上の一つの鍵になる。

 ◇山下 敬大(やました・けいた)1996年(平8)3月13日生まれ、福岡県出身の26歳。小1でサッカーを始める。九州国際大付高から福岡大を経てJ2山口入り。J2千葉―鳥栖―FC東京。趣味は掃除や買い物。今季G大阪から加入の小野瀬はJ2山口でチームメート。家族は両親と年子の兄。1メートル85、81キロ。

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2023年2月4日のニュース