福岡・FW佐藤凌我　「右でも左でも頭でもゴール」　初のJ1、地元で目標の2桁得点必ず

2月17日開幕　J1注目の新戦力

覚悟を持って初のJ1に挑む佐藤
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　福岡生まれのストライカー、FW佐藤凌我（23）がJ2で2年連続2桁得点の実績を引っ提げ、地元クラブでJ1に初挑戦する。

　東福岡で高校総体、全国高校選手権の2冠を達成、明大でも全日本大学選手権、総理大臣杯で優勝。大卒後の21年、加入した東京Vでリーグ戦42試合13得点、22年も40試合13得点で「ゴール前に入っていく部分はプロ入り後こだわり続けている」と最前線で結果を出してきた。

　相手の一瞬の隙を突く鋭い動き出しや的確なポジショニング、シュート精度の高さに加え献身的な走力が特長。福岡は昨季、個の力にたけた外国籍FWを擁しながらも、リーグ最下位の29得点と得点力に苦しみ最終節まで残留を争った。リーグ3位タイの38失点と守備力は安定する中、今季の目標「リーグ戦8位以上、カップ戦4強以上」を達成するには、課題の得点力不足解消が必須だ。その起爆剤として佐藤の得点能力への期待は高い。

　今季最初の練習試合ではあいさつ代わりのハットトリック。実力を示した一方で守備重視のチームスタイルへの適応、プロで初のサイド挑戦など取り組む課題も多く「失点に対するこだわりが強いので、そこはもっと自分自身で意識を高めてやっていきたい」とレベルアップへ意気込む。

　「覚悟を持ってきた。右足でも左足でも頭でもとにかくゴール、結果にこだわっていきたい」

　初のJ1でも目標の2桁得点を成し遂げ地元を盛り上げてみせる。（村田　有子）

　◇佐藤　凌我（さとう・りょうが）1999年（平11）2月20日生まれ、福岡市出身の23歳。東福岡高で今季から福岡所属の小田逸稀、高江麗央（J2町田）、藤川虎太朗（J3北九州）らとプレーし1、2年で高校総体、2年時は国体、全国高校選手権も制した。明大2年で総理大臣杯、3年で全日本大学選手権で優勝し得点王、4年で全日本大学選抜。21年J2東京V加入。1メートル78、65キロ。