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J2徳島・柿谷が存在感 大分と練習試合 「シーズンを通して徐々に良くなっていくというのが大事」

[ 2023年1月25日 06:00 ]

競り合いから抜け出す徳島・柿谷(右)
Photo By スポニチ

 南国らしからぬ猛吹雪など、どこ吹く風だ。J2徳島は24日、J2大分と鹿児島で練習試合を行い、3―3で引き分けた。開幕カードの前哨戦となる一戦で躍動したのが12年ぶりに古巣復帰したFW柿谷曜一朗(33)だ。45分×3本形式の2本目にフル出場。2点目を演出するなど存在感を示した。

 「まだまだ改善しないといけない部分は多いですけど(自身も含め)しっかりみんなプレーできたと思う」

 トップ下で攻撃の起点になった。見せ場は34分。左サイドからゴール前へクロスを上げると、こぼれ球をFW渡が押し込んだ。柿谷自身は宮崎2次キャンプでの実戦2試合で無得点だが、突破力とゲームメーク能力はチーム随一。荒天にも「スイス(バーゼル在籍時)でもたまにこういうのはあった」と涼しげな顔で振り返った。

 昨年10月に左腓骨筋腱損傷のため手術。まだ完調とはいかないが「だいぶコンディションが戻ってきて、プレーしているのが楽しくなってきた」と、自然と頬も緩む。「今がどれだけ良くても、開幕で良くない試合をしてしまうと意味がないし、開幕が良くても最後、昇格できなければ何の意味もない。シーズンを通して徐々に良くなっていくというのが大事」。J1昇格という最大目標に向かって、背番号8がチームを上昇気流に乗せる。(北野 将市)

 ◇柿谷 曜一朗(かきたに・よういちろう)1990年(平2)1月3日生まれ、大阪市出身の33歳。4歳からC大阪の下部組織で育ち、06年にクラブ史上最年少の16歳でプロ契約。09年に徳島へ期限付き移籍し、12年にC大阪復帰。W杯ブラジル大会出場後の14年夏にバーゼル(スイス)に完全移籍し、16年にC大阪復帰。21年から名古屋で2年間プレーし今季から徳島へ完全移籍。夫人はタレントの丸高愛実。国際Aマッチ18試合5得点。1メートル76、68キロ。

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2023年1月25日のニュース