札幌　ＡＣＬ見えた！ジェイ２発で３位浮上＆残留も確定

明治安田生命Ｊ１第１８節   札幌２―１名古屋 （ 2018年10月28日    瑞穂ス ）

＜名古屋―札幌＞前半、自身２点目のゴールを決め、祝福される札幌・ジェイ（中央）
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　Ｊ１残留を決め、３位浮上だ！札幌は２８日、パロマ瑞穂スタジアムで名古屋と対戦。前半８分と４２分にＦＷジェイ（３６）がゴールを決めて２―１で勝利し、３試合ぶりの勝ち点３をつかんだ。札幌は勝ち点を４８に積み上げ、残り４試合を残してクラブ史上初の２年連続Ｊ１残留が確定。ＡＣＬ出場圏内の３位に浮上した。

　“ＡＣＬ出場”をグッと引き寄せた。７月の台風による未消化試合を制し、３位に浮上。ペトロヴィッチ監督は「立ち上がりから勝利への気持ちと姿勢を表現してくれた」と選手を称賛した。

　立ち上がり早々の前半８分に先制した。ＤＦ進藤がペナルティーエリア内でＰＫを誘い、ＦＷジェイが冷静にゴール右に蹴り込んだ。今季２度ＰＫを失敗していたが「プレッシャーはなかった」と左足を一閃（いっせん）。２５分にＰＫで同点とされたが、４２分にゴール前で再びジェイが左足を豪快に振り抜いた。前半アディショナルタイムに退場者を出した名古屋相手に主導権を握り続け、最後の反撃も振り切った。

　Ｊ１残留も決めた。過去５度のＪ１昇格のうち３度は翌年降格。０１年と昨年はＪ１残留を果たしたが、２年連続はクラブ初だ。かつては“エレベータークラブ”と言われたが、０１年以来１６年ぶりの残留達成後にコーチとなった四方田前監督、バトンを受け継いだペトロヴィッチ監督の下、クラブに新たな歴史の１ページをしるした。

　ただ、昨季まで残留を１番の目標に据えてきたチームの目標は、ここではない。ＡＣＬ出場だ。指揮官はシーズン前から“上”を目標にすることを言い続けてきた。後半に名古屋ＦＷジョーのシュートを右爪先で防ぐなど、ビッグセーブを連発したＧＫ具は「残留じゃなくＡＣＬのために戦った」と誰もが３位以内を目指してシーズンを戦っている。

　ジェイも言った。「今年の目標は最初からＡＣＬ。勝ち点３を取れたことがうれしい」。残り４試合。さらに大きな歴史の１ページをしるすチャンスが目の前に迫ってきた。