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香川、欧州5度目載冠 日本代表へ弾み「キャリアで最も成長」

[ 2017年5月29日 05:30 ]

ドイツ杯・決勝   ドルトムント2―1フランクフルト ( 2017年5月27日 )

<ドルトムント・フランクフルト>ドイツ杯のカップを掲げて喜ぶ香川
Photo By 共同

 ドイツ杯決勝が27日、ベルリンで行われ、ドルトムントがフランクフルトに2―1で勝利し、11〜12年シーズン以来5季ぶりとなる通算4度目の優勝を果たした。日本代表MF香川真司(28)は左インサイドハーフでフル出場。マンチェスターUに所属してプレミアリーグを制した12〜13年シーズン以来、自身通算5度目の欧州でのタイトルとなった。右膝手術からの復帰を目指すフランクフルトのMF長谷部誠(33)はベンチ外だった。

 満面の笑みで香川がトロフィーを掲げた。3年連続の決勝の舞台。昨年はバイエルンM、一昨年はボルフスブルクに敗れていた。クラブとしては11〜12年のドイツ杯、自身にとっては12〜13年のプレミアリーグ制覇以来のタイトル。「2年連続で(決勝で)負けていたので、久しぶりに優勝を味わえて本当に素晴らしい気分。誇りに思う」と感慨に浸った。

 香川は左インサイドハーフでフル出場した。守備的な役割をこなす機会が多く攻撃の見せ場は少なかったが、前半16分に自陣ペナルティーエリアに戻りスライディングで相手FWからボールを奪うなど献身的なプレーを披露。中盤で攻守をつなぐ役割を果たし、地元紙ビルトからチーム最高タイの2と採点される上々のパフォーマンスだった。

 今季序盤は出場機会が激減したが、終盤はレギュラーに定着。4月にはチームバスが爆発事件に巻き込まれた。苦難に直面した激動のシーズン。「いろんなものが詰まった、凄く長く、タフで厳しい一年だった。しっかりと立ち向かえたし、自分のキャリアで最も成長した一年といえるほど熱いものがある」と実感を込めた。W杯アジア最終予選イラク戦(6月13日、テヘラン)に向けた日本代表合宿に合流するため近日中に帰国する予定だ。欧州での5個目のタイトル獲得は、日本勢としてはセルティックで6度の優勝を経験した中村俊輔(現磐田)に次ぐ2位タイ。自信を持ってW杯予選に向かう。

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