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U20堂安、個人技で駆け上がれ!技術指導の恩師「ここから」

[ 2017年5月29日 05:30 ]

U―20W杯韓国大会・決勝トーナメント1回戦   日本―ベネズエラ ( 2017年5月30日    大田 )

イタリア戦2発、決勝Tでも期待が大きい堂安
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 U―20W杯に出場しているU―20日本代表は28日、30日のベネズエラ戦(大田)に向けて調整した。今大会3戦3発と好調のMF堂安律(18=G大阪)は、宿舎内で疲労回復に専念。過密日程の中でコンディションを整えた。ここから戦いの激しさは増すものの、幼少期から小学6年まで「クーバー・コーチング」というスクールに通い、徹底的に技術を磨いたレフティー。世界でも負けない個人技を生かし、一発勝負を勝ち上がる。

 決勝トーナメントの戦いを前に、イタリア戦での堂安の2発が世界中で取り上げられた。特に密集を突破して決めた2点目は、FIFAの公式ツイッターで「彼が“日本のメッシ”と呼ばれる理由だ」とつづられた。だが、当の本人には「まだまだ」と満足感はない。この日は宿舎内でストレッチや交代浴で疲労回復に専念。10日間で4試合目となるベネズエラ戦に向けコンディションを整えた。

 負ければ終わり。世界との一発勝負では、個の局面の重要度は増してくる。だが、そこで劣っているつもりはない。堂安が5歳から小学校を卒業するまで8年間通い「ここでサッカーを始めた」と語るのが「クーバー・コーチング・サッカースクール尼崎校」。個人の技術をさらに磨く“サッカー塾”で、2人の兄に連れられてボールを蹴り始め、地元のスクールと掛け持ちしていた。

 「打開できる武器を持たせるために、フェイント、タッチ、ターンなどを教えています」と話すのは、堂安を指導していた鈴木大人スクールマスター(45)。1回85分間の練習時間で徹底的にボールに触る。ドリブルなら、まずは対人なし、次に軽めのプレーシャー、最後に1対1と段階を上げていく。個のスキルに特化した練習環境で、堂安は「質が違った」(鈴木氏)プレーを発揮するようになっていった。

 狭い局面を打開して奪ったイタリア戦の2点目。「あれは“クーバーらしいな”と思いました」と笑った鈴木氏は「また、ここからも頑張ってほしいですね」と続けた。あす30日に決勝トーナメント1回戦で対戦するのは、1次リーグを3戦全勝で突破してきたベネズエラ。エース小川が負傷離脱した今、2戦連発の期待もかかるレフティーが、ピッチで再び違いを見せつける。

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