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斎藤学“新旧マリノス10番対決”制す!俊輔に猛チャージ「削っちゃった」

[ 2017年4月9日 05:30 ]

明治安田生命J1リーグ第6節最終日   横浜2―1磐田 ( 2017年4月8日    日産ス )

磐田・中村俊(左)と競り合う斎藤
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 J1は第6節7試合が行われ、横浜はホームで磐田と対戦。“俊輔ダービー”として注目を集めた一戦で、MF斎藤学(27)が2アシストを挙げてチームをけん引し、2―1で勝利を収めた。横浜は公式戦5試合ぶりの勝ち星。昨季まで横浜に在籍した磐田のMF中村俊輔(38)の後を継いで、今季から背番号10と主将を任される斎藤が、大先輩以上の存在感を示した。

 斎藤にとって特別な意味を持つ90分だった。「俊さんがいることは関係ないと言ってきたけど、気にしないわけがない」。昨季まで在籍した中村俊をホームに迎えての一戦。「絶対に負けられない」。偉大なレフティーから背番号10とキャプテンマークを受け継いだ斎藤が、大きく成長した姿を示した。

 前半26分、左サイドをドリブルで突破すると、相手DF2人をかわして中にクロスを供給し、マルティノスのヘディング弾をお膳立て。1―1で迎えた後半28分にもペナルティーエリア内にいた金井に浮き球の縦パスを送り、決勝点につなげた。これで公式戦5戦5アシスト。「僕も点を取りたかったし、もっとドリブルを仕掛けたかったけど」と苦笑いしながらも、「俊さんが僕らの変化を感じ取ってくれたらうれしい」と充実感に浸った。

 1日のC大阪戦は0―2で完敗。「戦う姿勢を変えないといけない」と危機感を抱き、休暇明けの3日に練習前に選手ミーティングを開いた。自ら「もう一度、気を引き締めてやっていこう」とイレブンを鼓舞。「僕は若い頃から“戦う姿勢”をずっと言われてきた」。中村俊ら偉大な先輩たちから教わったことだった。その後、練習の雰囲気は一変。後半36分には「思い切り削っちゃった」とボールを持った中村俊に激しくぶつかり、ボールを奪うなど主将として戦う姿勢を体現し続けた。

 試合後には中村俊とユニホームを交換し、「めっちゃうれしい」と笑みがこぼれた。「超えていく」がスローガンとなったクラブ創設25周年記念試合を勝利で飾り、「若いチームなので勝つことが自信になる。もっと良いゲームができるし、もっと強くなれる」と力を込めた。大きな背中を超え、斎藤率いる横浜は上昇気流に乗っていく。

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