×

鹿島、優磨弾で奪首!!16日代表発表、20歳ホープ猛アピール

[ 2017年3月15日 05:30 ]

ACL1次リーグE組   鹿島3―0ブリスベン ( 2017年3月14日    カシマ )

<鹿島・ブリスベン>前半、鹿島・鈴木はゴールを決める
Photo By スポニチ

 E組の鹿島はホームでブリスベン(オーストラリア)と戦い、3―0で快勝。通算2勝1敗で勝ち点を6とし、首位に浮上した。前半43分にFW鈴木優磨(20)が先制点を奪うと、後半にも2点を加えた。鈴木は今季の対外試合は12戦9得点、公式戦も7戦4得点と絶好調。16日にW杯アジア最終予選に挑む日本代表メンバーの発表を行うバヒド・ハリルホジッチ日本代表監督(64)が視察した試合では、2戦連続ゴールとなった。G組の川崎Fはアウェーで広州恒大(中国)と1―1で引き分けた。

 強心臓のホープが、また“御前弾”を決めてみせた。前半43分にDF伊東が低く鋭い右クロスを供給。マイナスの弾道は、ゴール前で待ち構える鈴木の足元にピンポイントで届いた。右足ダイレクトボレーで右隅に流し込み先制。「この試合は何としても勝ちたかったので、勝って良かった」。得点後は先週第3子が誕生したばかりの遠藤と並んでゆりかごダンスを披露した。

 まるで4日前の再現のようだった。10日のJリーグ横浜戦でも途中出場ながらハリルホジッチ監督の前で得点を決めた。試合後に代表への思いを問われると、4日前と同じ内容を繰り返した。「今はまだ自分のチームでスタメンでもない。もっと点を取れるように頑張る」。今季の公式戦7試合のうち、先発はまだACLの2試合だけ。先月28日のムアントン戦では自ら得たPKを外し、チームも敗れたが、汚名返上の活躍を見せた。

 得点は練習のたまものだ。昨季の終盤、出番の少なかったDF伊東がクロスの自主練習を開始。そのクロスに鈴木は何度も合わせていた。14日、伊東は1本目のクロスを上げた時「GKとDFの間を消されている。マイナス気味にDFの裏をかくように出してみようかなと思った」という。感覚は鈴木にも伝わっていた。「相手DFがニアをゾーンで消していたので、マイナスでいようと。伊東選手と意思疎通の取れたゴールだった」。3歳年上の先輩と続けてきた努力がワンプレーに凝縮された。

 鈴木の先制点を皮切りにブリスベンを圧倒し、チームはE組首位に浮上。ハリルホジッチ監督からは「このようにしっかりプレーして得点を取るということを続けてほしい」と期待を寄せられた。それでも鈴木に満足感はない。「複数得点を取れればスタメンに近づく。言い方は悪いけど、この相手だったらもっと点を取らないといけなかった」とさらなる量産を誓った。

続きを表示

この記事のフォト

2017年3月15日のニュース