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岡野氏死去に五輪関係者からも惜しむ声…体協からのJOC独立に尽力

[ 2017年2月4日 05:30 ]

05年、三菱ダイヤモンドサッカーでコンビを組んだ金子勝彦アナ(左)、高円宮妃久子さまと談笑する岡野俊一郎さん
Photo By スポニチ

 サッカー界だけでなく、五輪関係者からも岡野氏の死を惜しむ声が相次いだ。日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長は「大切な人を失った。私にとってこの上ない良き指導者だった。IOCの中で岡野さんほど多くの人に愛されていた方は見当たらない」とコメントした。

 77年にJOCの総務主事に就任した岡野氏は80年のモスクワ五輪ボイコットをきっかけに体協からJOCを独立させることを模索した。水泳界の古橋広之進氏、バレーボール界の松平康隆氏、アイスホッケー界の堤義明氏ら昭和生まれの仲間と「笑話界(しょうわかい)」を結成。五輪運動を推進するために財政面でも独立した方がいいという骨子の報告書をまとめ、89年に財団法人を設立。9年がかりで現在のJOCの基盤を築いた。

 スポーツ界全体の功労者だけに、スポーツ庁の鈴木大地長官は「サッカー界のカリスマであり、国際的に日本を代表する方だった。2020年東京五輪・パラリンピックを前に失うのは痛い。できれば見届けてもらい、指導いただきたかった」と語った。

 ▼IOC猪谷千春名誉委員 世界のスポーツ界から非常に愛された男だった。IOCの中でも五輪運動の熱心な支援者としてみんなの尊敬を集めていた。2020年東京五輪の成功を見てほしかった。

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2017年2月4日のニュース