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横浜VS鳥栖、FW小野争奪戦!ベルギークラブが契約解除発表

[ 2017年1月17日 05:45 ]

横浜と鳥栖が獲得を狙うシントトロイデンFW小野裕二
Photo By ゲッティ=共同

 J1横浜と鳥栖がベルギー1部シントトロイデンのFW小野裕二(24)の獲得に乗り出していることが16日、分かった。複数の関係者が明かした。今季の小野は昨年9月に顎を骨折した影響もあり、出場わずか6戦にとどまっていた。シントトロイデンは16日、小野との契約解除を発表。公式サイトは「今後は日本に戻る」としており、し烈な争奪戦の様相を呈してきた。

 小野が10〜12年に在籍した横浜はチームの顔だったMF中村俊輔が磐田に移籍し、日本代表MF斎藤学も欧州挑戦が濃厚となっている。激震が続き、新たなシンボル、攻撃面の補強は急務。横浜の下部組織で育ち、トップ昇格した11年からは10番を背負った小野は、補強の切り札になる存在だ。

 一方、鳥栖もセカンドトップは大きな補強ポイント。フィッカデンティ監督の就任2年目となる今季は勝負の年。オフには各ポジションとも補強に積極的で、結果的に失敗に終わったものの破格の年俸1億8000万円を提示し川崎FのFW小林獲得に動いた。そうした資金力を背景に、昨季はシントトロイデンで22戦に出場、4年間のベルギー生活で着実にパワーアップした小野に白羽の矢を立てた。

 古巣の横浜か、積極補強の鳥栖か。16日、新シーズンを始動した横浜の練習に集まったサポーターはわずか50人程度。中村が去り“俊輔ロス”がまん延する中「元10番」の獲得が実現すれば大きな希望となる。一方で関係者によれば、上位進出を狙う鳥栖が攻勢を強めており、優勢との情報もある。真冬に突如勃発した争奪戦は予断を許さない。

 ▼小野 裕二(おの・ゆうじ)1992年(平4)12月22日、神奈川県横須賀市生まれの24歳。横浜F・マリノスジュニアユース追浜から08年、横浜F・マリノスユースを経て10年7月にはトップチーム登録。J1通算79戦9得点、ベルギー1部では通算47戦1得点。U―15から各年代別代表に選出。ポジションはFW、右利き。身長1メートル70、62キロ。

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2017年1月17日のニュース